アリス図書館‡QUEEN



アリスはフゥっと息をはくとパチンッと指を鳴らした。


・・・と思ったら鳴らさずに聖夜のほうを振り向いた。






「聖夜、紫麻にお粥をつくって。ご飯少なめに」




「は?なんで」




「いいから。エインセルはイオンをよんできて」




「ハーイ」






透き通るアクアマリン色の羽を羽ばたかせながらエインセルは部屋からでていった。


聖夜もそれに続くように部屋からでていった。






「・・・さて」






アリスは紫麻の向かい側のソファーに腰掛けた。






「自己紹介がまだだったわね。私はアリス。この図書館の司書をしているわ」




「アリス・・・」




「貴女の願いは私が叶える。そのかわり、貴女から代償を頂くわ」




「代償・・・?」






軽く首を傾げて紫麻はアリスを見た。






「ええ。貴女の願いを叶えるかわりに、貴女からその願いに見合った代償を頂くわ」





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