アリス図書館‡QUEEN



「あ、そうそう」




ひょこっと顔だけだしたアリス。





「お客が来たから、談話室にお茶、お願いね」




それだけいうとアリスは今度こそ去って行った。













+++++



扉を開け談話室にはいると、タオルを肩にかけて憂がソファーに座っていた。


アリスがきたことに気付くとさっと立ち上がり頭を下げた。




「あの、ありがとうございます!お風呂貸してもらって・・・」



「別にいいわよ。それより、貴方の願いはなんなの?」




向かい側のソファーに座ったアリスが聞けば、表情をかたくした憂。



「・・・やっぱり、ここは噂の図書館なんですね」




どんな噂がたってるのかしら・・・。


そう思ったアリスだったがあえてスルー。




「・・・私の父と、母を殺したのは・・・」



「佐崎美麗」



「!!」



「とは、言いにくいわね。正確に言えば、佐崎美麗が持っている魔女の書。あれの力ね」



「魔女の書・・・?」




不思議そうにきいてきた憂に、アリス微笑み口を開いた。
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