アリス図書館‡QUEEN



二人を談話室へと案内したイオンは、二人にコーヒーを差し出すとアリスを呼びに行った。




「・・・あの、七瀬さん。
本当に此処にいるんですか?」



隣から飯田が不安そうに七瀬に聞いた。




「本人かどうかはわからん。だが、金髪金瞳の女の目撃情報がある。探ってみる価値はあるだろ」




チラッと飯田の方に目を向けて言った七瀬。



「もしも、本人だったらどうするんですか?」




「そりゃあお前、逮捕するに決まってんだろ。愛澤李兎殺害容疑がかかってんだから」




コーヒーを口に含みながら七瀬が言った時、扉が開いた。

二人してそちらに目を向けると、目を軽く見開いた。


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