アリス図書館‡QUEEN



「あぶ、危ねぇだろうが!!」




「アリス大変よ!アイツが・・・アイツ等が来たよ!!」





聖夜の抗議なんか聴く耳持たずアリスに焦ったように言うエインセル。




「落ち着きなさいよエインセル」





アリスは至って冷静。

そんなアリスにエインセルは益々焦りはじめる。




「なんでそんなに落ち着いてんの!?あの・・・あの双子が来たんだよ?」





あの双子?誰だ?


聖夜は何のことだと首を傾げた。





「あの双子が此処まできたってことは、アイツに居場所が知られて・・・」




「知ってたわよ」




「え?」





さらりと言ったアリスの言葉にエインセルはピタリと動きを止めてアリスを見た。




「し、知ってた・・・?」




「ええ。だから、焦る必要はないわよ」




「で、でも!!アリスではあの双子には敵わないんじゃ・・・」




「それは大丈夫よ。もうすぐ来るわ・・・」





そこでその場が静になったときだった。



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