アリス図書館‡QUEEN
静かになったその場に、あの来客を知らせる音が響いた。
「あ・・・客だ・・・」
呟いた聖夜。
アリスはフッと笑うと立ち上がり歩き出した。
「聖夜、お茶の用意よ。エインセルは一緒に来なさい」
聖夜とエインセルは互いに顔を見合わせると頷きあいそれぞれ動き出した。
―†玄関ホール†―
アリスとエインセルが玄関ホールへと向かうと、そこには二人の男女がいた。
「こんにちは」
「「!!」」
階段からアリスが挨拶をすると、二人は驚きながらアリスのほうへと顔をあげた。
「ようこそ図書館へ。
辻崎神菜、永岡唯香」
「えッ?」
「なんで俺らの名前を・・・」
二人の反応にアリスはクスッと笑むと二人の元へと階段を下りた。