アリス図書館‡QUEEN







寂しいから 愛おしいから





たくさんの言の葉を降らせるの





たくさんの言の葉を積もらせるの





また会いたい また会えない





いくつの時を越えようと





いくつの時を重ねようと





私は貴方に出会うまで





私は狂い踊りつづける――――

























「本当に、いつまで待つつもりかしら?」





建物の屋上のフェンスに腰掛け、唄を口ずさむ少女は顔だけ後ろへと軽く向けた。


その姿を確認した少女はクスッと笑った。





「こんばんは、アリス図書館の司書―――アリスサン」




それだけ言うとまた少女は前を向いた。


風が亜麻色のツインテールした少女の髪を靡かせる。


その背に向かってアリスは話しかける。





「狂いの双子・・・何もかもが理解しがたい貴方達についた通り名」





アリスが腕を組んで、一定の距離を保ったまま言うと、フッと少女は笑った。




「・・・正しくは、マッド・ツインズだよ」





狂いの双子=マッド・ツインズ。


あまり褒め言葉として受け取りがたい言葉だが、本人は気に入っているように楽しげに言う。


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