アリス図書館‡QUEEN



銃弾はホールの壁に減り込んで、聖夜はそれを見て顔を青ざめた。






「気安く紫麻の名前を呼ばないで下さい」






若い男性の声がしてはっと聖夜がみると、スーツを来ている銀縁の眼鏡をした長身の男が拳銃片手に立っていた。


銃口はピタリと聖夜に向けられていた。






「・・・あんた、誰だ?」






聖夜は相手を睨みながら普段よりも低く声を出して聞いた。


しかし男は答えず聖夜に冷たい視線を向けた。






「邪魔者は生きる価値などない。やれ」






男の掛け声と共に周りの男達が聖夜に襲い掛かった。






バシッ! バシッ!


バチッ!






「・・・何、しているのかしら?聖夜」




「楽しそうなことやってるじゃない♪」




「わたくし達もまぜていただきたいですね」




「あ・・・アリス?イオンさんに、エインセルまで・・・」






金色の鍵のような杖を相手に突き付けたアリスと、料理の仕度をしていのかナイフを相手に突き付けたイオン。


聖夜の周りに前回同様結界をはったエインセル。







「どなたか存じませんが、私の所の従業員に手を出すのであれば、容赦致しませんよ?」






アリスが杖を突き付けたまま聖夜に銃を向けている男を笑顔で睨んだ。





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