アリス図書館‡QUEEN
―†次の日†―
―ピンポ−ン
「・・・ん?」
寝室で死んだように眠っていた七瀬は、チャイムが鳴った気がして目を開けた。
「・・・・・・」
―ピンポ−ン
やはり鳴っている。
「・・・誰だこの時間に・・・」
携帯を見ればまだ朝の7時だ。
七瀬からしてみればひじょうに迷惑だ。
「・・・はい?」
だが、来たのだから仕方ない。
不機嫌になりながらも起き上がり外と通じる電話を取る。
『・・・あの、美里だけど・・・』
「美里?」
『・・・あ、あげてくれないかな・・・?』
「あ?ああ」
辺りを伺っているかのような話し方に不思議に思いながらも玄関へと向かった七瀬。