アリス図書館‡QUEEN



「・・・誰だ?君は」






銃をおろさずアリスと睨み合っていた男は、キリがないと思ったのか先に口を開いた。






「人に名を訊ねる時は、まず自分から名乗りなさい?ましてや銃を人に向けながらじゃ・・・」




「お嬢ちゃん、あんまりでしゃばると」






アリスが杖を突き付けていた男が銃を取り出しアリスに向けたが、アリスはそれに慌てる事なく視線を向けた。




・・・そして、笑った。






「なっ・・・!!」






バシッ!


ガンッ!






「あら、弱すぎるわよ。暇潰しにもならないわ」






アリスは自分に向けられていた銃を杖ではじくと続けて回し蹴りを男の頭におみまいした。





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