アリス図書館‡QUEEN
「大変ですね、七瀬さんも。図書館捜索にストーカーからの護衛って」
「仕方ねぇだろ。まともに取り合わねぇんだから」
お前の知り合いなら、お前が見てやれ。
今は署は何処も忙しい。
とのことで、打つ手は特になし。
「どーしたもんか・・・・・・」
そう呟きながら七瀬は署に戻った。
「飯田、ちょっといいか」
「はい」
廊下を歩いていると、飯田は同僚に呼ばれてそちらへ。
七瀬はそれを見送ると、また廊下を歩きだした。
「こんにちは」
「ああ」
すれ違った婦警に挨拶を返すと、七瀬はまた美里と図書館について難しい顔をして考え出す。
その背後で、今すれ違った婦警が立ち止まった。