アリス図書館‡QUEEN





「眉間にシワが寄ってるわよ、七瀬警部」


「!?」





ピタ、と足を止めた七瀬はすぐに振り返った。





「お困りのようね」





そう言いながら笑みを浮かべているのはアリスだった。





「お前は・・・・・・なんで」


「そんなことは言いじゃない。連日図書館捜索、ご苦労様」





嫌味たらしく言ったアリスに七瀬は胸糞悪そうに顔をしかめた。





「わかってて会いに来たってことは、大人しく連行されてくれに来たのか?」


「いいえ?貴方にお知らせをと思って出向いたのよ」





お知らせ?と七瀬は訝しげに眉を寄せる。





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