アリス図書館‡QUEEN
一人残されたアリスは、何時ものように頬杖をついた。
するとそこへエインセルがやってきた。
「アリス・・・」
エインセルは心配そうな顔付きでアリスを見た。
「聖夜が死んだ事になっているから、外にばれないように素直に紫麻をわたしたんでしょ?」
「・・・・・・」
「なんで、ホントのことを言わないの?」
「・・・言う必要が見当たらないわ。私は、面倒なことが嫌なだけよ」
真っすぐに前を見たまま、アリスはため息まじりに言った。
「面倒事は嫌いっていっても、アリスは私を助けてくれたわ」
「ただの気まぐれよ。それに、あれは契約したからよ」
アリスの肩に座ったエインセルはニコニコと笑いながらアリスに言った。
そんなエインセルを横目にアリスは淡々と言う。
エインセルはクスッと笑う。
「素直じゃな〜い」
「うるさいわね」