アリス図書館‡QUEEN
イオンのかえしにアリスはハァッとため息。
「もういいわ。それじゃ、私は管理人さんの言う通り戻りますから」
ツカツカとイオンの横を通り過ぎようとしたら、イオンがアリスの腕を掴んだ。
「・・・何よ」
アリスは横目でイオンを睨んだ。
「なんでアリスが怒る」
「貴方こそ、不機嫌な理由はなんなのよ」
「聖夜」
「・・・はあ?」
なぜ聖夜の名前が?
と思ったアリスは怪訝な顔をした。
それを見たイオンはさっきのアリスよりも大きなため息を一つ。
「アリス、君昔よりも馬鹿になったかい?」
「・・・何が言いたいの」
馬鹿という単語にアリスはムカッときてイオンの手を振り払い腕を組んで目を細めた。
「なんで紫麻をわたした」
「聖夜と同じことをいうわね。だから、私はめんど「違う」は?」
ポカンとした顔でアリスはイオンを見た。
「昔のアリスは、自分に関係ないことはほっといた。でもアリスは聖夜を助けただろう?」
「・・・・・・」
アリスは眉一つ動かさずただイオンを見て話しを聞いている。