アリス図書館‡QUEEN
「あのさ、先に言っとく。未来をかえることは、俺が許さないから」
「・・・何を根拠に言ってるの」
口調は軽いが、目は鋭くアリスを見ている。
アリスはスッと目を閉じ、少し俯いた。
・・・
「アリスはあいつの本を読んだだろう?なら、聖夜のこれからの運命もわかった筈だ」
「・・・・・・」
「未来をかえることは、俺らのような仕事をしている奴らはタブーだ」
イオンがそういうと、アリスはキッとイオンを睨んだ。
「なんでそんなことを言うのよ。初めて貴方と会った時も思った。なんで貴方はそんないじわ・・・キャッ!?」
ダンッとアリスはイオンに本棚に押さえ込まれた。
「っ、何す「アリス」
手首を押さえ付け俯いた状態のイオンをどかそうとアリスはしたが、イオンの低い声に動きをとめた。
「俺のいうこと聞けない?」
「んっ、」
首筋にあたるイオンの息にアリスはくすぐったくなる。
それをイオンはアリスにわからないように小さく笑い、首筋に舌を這わせた。
「ひゃっ、ヤッ!」
「動くと見えるところにつけるよ」
その言葉にピタッとアリスは停止した。