アリス図書館‡QUEEN
アリスは小首を傾げた。
「随分と余裕そうね。あっさりと認めたし」
アリスが不思議そうにいうと、遊佐はフッと笑った。
「どうして私が屋上にいたと思う?君をおびき出すためさ」
遊佐がパチンとアリスのように指をならすと、黒服にサングラスをかけた男が現れた。
男は素早くアリスの手首を掴みひねりあげた。
しかしアリスは、痛みに少し眉を寄せるだけで焦りは見えない。そんなアリスに今度は遊佐が疑問を浮かべた。
「君の方こそ随分と落ち着いているね」
遊佐がそういうと、アリスはニッと笑った。
「そりゃあね、だってこの男・・・」
バッ
「私の有能な執事だから」
男がバッと服をぬぐと、そこには何時もの服装をしたイオンがいた。