アリス図書館‡QUEEN
落とした紙袋を拾い、アリスはまた歩き出そうとした。
が、
「待って!」
「ッ!?」
急に服の裾を引っ張られ危うくこけそうになった。
「あの!助けてくれてありがとう!名前は?」
「アリスよ。それじゃ」
「待って!」
凄い元気いっぱいに話す少女に少したじろぎ、さっさとその場を離れようとしたがまたも引っ張られた。
「お礼!させて!?すぐそこ私の知り合いのお店だから!」
そう言って指差した場所にはお洒落なカフェがあった。
「別にいいわ」
「あ!味は私が保証します!さあどうぞ!」
「ちょっ!」
ズルズルと連れていく少女に、話しをきけとアリスは思った。