アリス図書館‡QUEEN
店内は結構にぎわっており、落ち着いた雰囲気のアリス好みだった。
静かすぎず煩すぎずという感じだ。
「ちょっとそこに座ってて!」
少女はアリスを窓際の席に座らせどこかへ行ってしまった。
少女の背中を見送ると、アリスはハァッと溜め息をはいて頬杖をついた。
「何なのあれ」
ああいうのは一番アリスが苦手としている性格だった。
現にアリスは数分しか一緒にいなかったのにどっと疲れていた。
少ししてから先程の少女がやってきた。
「ごめんなさい、こっちへどうぞ!」
「・・・(ハァ)」
内心溜め息をはいてアリスはもう素直に従い少女の後についていった。