アリス図書館‡QUEEN
蓋をひらくとアリスはポーンと一回弾き、椅子に腰掛けた。
「ケーキのお礼と結婚祝い」
ニッと紅葉に笑いかけ、アリスは鍵盤に指を置いた。
〜♪〜〜♪♪〜♪
「わ、あ・・・」
滑らかに滑るように弾くアリスの姿は美しく、音色はそこらのピアニストよりも美しい音色だった。
すると紅葉は椅子に置いていたケースからバイオリンを取り出し、アリスの元に行った。
〜♪〜♪〜♪♪
ー♪♪ー♪ー♪
アリスがちらっと紅葉をみると、楽しそうに笑いながらバイオリンを弾いていた。
また、アリスも少なからず楽しそうにしている。
仕事に戻っていた李兎はそんな二人の姿と音をドアから聴いていた。