アリス図書館‡QUEEN
〜♪〜♪♪〜・・・
ー♪♪ー♪♪・・・
「・・・」
「・・・」
曲が終わりどちらも口を開かずにいると、パチパチと拍手が鳴った。
みると李兎が笑顔で二人に向かって拍手していた。
「凄いや!紅葉はともかく、アリスさん凄いね!」
「ほ、ホント!もしかしてアリスさんってピアニスト!?」
少しばかり興奮気味に紅葉はアリスに聞いた。
それにアリスはクスッと笑い首をふった。
「違うわ。図書館の司書をしているのよ」
「ええ!?それであんなに上手なの!?」
紅葉、それに李兎までびっくりしている。
「あー、一応教える奴がいたわね」
アリスはなんでも出来る嫌味な兎を思い浮かべた。
「貴女こそ、バイオリン上手いわね」
「あ、ありがとう!」
「紅葉は一流のバイオリニストになるのが夢なんだ」
へぇ、とアリスは意外そうに紅葉を見た。
「李兎は世界に通じるパティシエになるのが夢なんだよ!」
ギュッと紅葉は李兎の腕に抱き着きながら言った。