アリス図書館‡QUEEN
何よ?とアリスが聖夜を見た。
「いや、アリスがサンタを信じてるなんて」
「いる者を否定しろって方が無理だわ」
ハァッと呆れたふうにアリスは溜め息をはいた。
それを聞いた聖夜はん?と思った。
「もしかしてアリス、サンタにあったことあるのか?」
「あるわよ、二人とも」
「へぇ、そうかぁ。二人とも・・・・・・ハ?二人?」
納得しかけてアレ?と思いアリスをまた見た。
聖夜がアリスをみるとニヤッとアリスは笑った。
「サンタとブラックサンタ」
「ハ?ブラックサンタ?」
「サンタは人々が知っているとおり、寝ている子供達にプレゼントをくれる。ブラックサンタはこの世のくずを地獄へと連れていく、いわば死神と同類の事をしているわ。死神との違いは死期なんて関係なくあの世へ連れていくところね」
そこいくと死に神の方がまだ優しいわよ?
とアリスは言った。
「なんか、子供達の夢をこわすな」
聖夜は引き攣った笑みを浮かべていた。