アリス図書館‡QUEEN



テーブルからおり、コツコツと靴音を鳴らしながら紅葉に近づいた。






「もうすぐ警察が来るわ。貴女はそのまま保護されなさい。その際私の事を話すかは好きにしなさい・・・・・・だけど、話すのならそれなりの覚悟を持つことね。それじゃ・・・」






言うだけいうとアリスは扉に向かって歩き出した。






「ま、待って!アリスさんに願いを依頼したのって・・・」



「さあね。気になるなら思い当たる場所に行ってみなさい」






ひらひらと手を振りながらアリスは扉から外に出て行った。

出ていく前にちらっと防犯カメラを見てから・・・。






「・・・話したり、しませんよ」






ぽつりと呟いて紅葉はアリスが見た防犯カメラを見た。

外に赤い光りがチカチカしながらとまった。




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