アリス図書館‡QUEEN



強制連行されたアリスは自室にもかかわらずなぜかアリスが床で正座、イオンがソファーという形になっていた。






「ちょっと、外のホタルローズの光消さなきゃならないのだけれど」



「やっぱり無制限か。先ずは、あの薔薇いつの間に俺にばれないように植え替えた?」



「・・・パーティーをした前日。セツに仕事の依頼をしたついでにローズから貰ってきてもらってやらせた」






決してイオンの顔は見ずに窓の外を不機嫌に見ながらアリスは言った。

そんな態度にイオンはハァ、と溜め息をはいて次の質問。






「なんで俺に黙って帽子屋に頼んだ?」



「一々貴方に言わなくてもいいでしょう。さっきも言ったけど、セツは仕事のついでによ」






ちらっとイオンを睨み言ってアリスはまた視線を窓に戻した。






「・・・なんで聖夜を妹と会わせた」






その声は今までになく真面目で、アリスは自分も真面目に答えようとイオンを見た。






「寂しそうに庭でぼーっとしてたから。アリスサンタからプレゼントー」






言葉とは似合わず棒読みでアリスは溜め息まじりに言った。






「・・・それと、楓莉があまりにしつこく夢に来るからよ」






夢で先を知ることが出来る聖夜の妹楓莉は、アリスの夢に嫌というほどしつこく兄に合わせろとやってきた。






「面倒事は嫌いだけど、欝陶しい事はもっと嫌いよ」






窓の外にいるだろう二人に視線を向けた。




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