アリス図書館‡QUEEN
「アリス、今度勝手なことしたら後悔させてあげるから」
にーっこりと前よりも爽やかに笑って言ったイオンにアリスは本当にそうなりそうと思った。
「わかったわよ・・・今度から一声かけるわ」
「うん、そうしたほうがいいよ。兎は寂しいと死ぬから」
「貴方が寂しくて死ぬとは思えないわ」
ハァ、と呆れたような表情をしてアリスは言った。
それにイオンはわかんないよ?と言って指を鳴らした。
するとパキンッと何かが外れるような音が鳴った。
「ハイ、質問終了」
「・・・足が痺れた。立たせなさいよ」
笑顔で立ち上がったイオンはアリスの前に立った。
「アリス、俺が素直に立たせると思う?」
「思いたくても微塵も思えないわ」
イオンの問いにアリスはキッパリと言い放った。
「だろ?アリスは足が痺れた状態じゃ絶対歩けない・・・だから毎回俺に頼む」
「ホント、執事らしかぬ事をさせるわよね」
ジロッとイオンを睨んでアリスは言った。