アリス図書館‡QUEEN
そんなアリスの視線を気にする事なくイオンはアリスの腕を引っ張った。
「ゎっ、」
「今日は見逃してあげる」
そう微笑んでアリスに言って抱き上げた。
アリスのほうは予想外の出来事にありえないという表情でイオンを見ている。
「・・・イオン」
−チュッ
「!・・・アリス?」
アリスはイオンの名をよぶと頬にキスをした。
突然の事にイオンは驚いた後不思議そうにアリスを見た。
「・・・クリスマスプレゼント」
「うん。嬉しいけど、素直にプレゼント用意出来なかったっていいな」
「あら、やっぱりわかったのね」
ふふっと笑うアリス。
それに苦笑いをかえしたイオンは外に歩き出した。
「・・・」
イオンに運ばれながらアリスは瞳を細め何かを思案するような表情をしていた。
−†警察署†―
「・・・誰なんだ、この少女」
モニター室で監視カメラの映像のビデオを見ていた七瀬は食い入るようにじっと見ていた。
その画面には金髪で長い髪の少女が映っていた。
その少女はクルッと玄関のほうにあるくとちらっとこちらを見た。
[ ソ レ ジャ ]
確かにこちらを見ながらアリスは薄く笑みを浮かべて去って行った。
「・・・何者なんだ?」
ぽつりと七瀬はそう呟いた。
【悪魔のスイーツ】
End.