アリス図書館‡QUEEN
何時もの客室に案内して向かい合いソファーに座ったアリスと美麗。
しかしその間もじっと美麗はアリスを見ている。
「・・・貴女の願いは何かしら?」
「あ、私・・・可愛くなりたいんです・・・」
恥ずかしげに顔を俯かせ、小さな声で言った。
「それが、貴女の願いなの?」
「ハイ」
美麗は、太めで顔にはニキビ、髪もみるからに傷んでいた。
今度はアリスがじっと美麗を見た。
「・・・悪いけど、お断りするわ」
「え・・・?」
断られるとは思っていなかったのか、驚きに目を見開いていた。
「どうして・・・」
「だって、貴女の願いは貴女の努力次第でどうにでもなるわ。
私が手出しをしなくても」
さらにアリスは続ける。
「努力をしたのなら考えなくもないけど、貴女は全く努力をせず、ただ周りの人達を羨ましがっているだけじゃない。
そんな人の願いは叶えたくないわ」
美麗はアリスからの言葉に茫然とした。
しかし直ぐに顔を赤くさせた。
「貴女みたいに可愛い人には、私の気持ちなんかわからないわよ!」
立ち上がりアリスに向かって手をあげた美麗はそのままアリスに向かって勢いよく振り下ろした。