アリス図書館‡QUEEN
憂が帰って一人部屋に戻った美麗は、本棚からおもむろに一冊の本を取り出した。
その本は、アリス図書館にあったあの本だった。
「どこかにないの・・・どこかに・・・」
パラパラとページをめくりながら呟く美麗。
やがてページをめくっていた手がとまった。
「・・・そっか、これをすればいいんだ」
目を通していた美麗は、ホッと笑った。
「代償は・・・え!!そんな・・・そうだ」
向かいにある家をベランダから見てほくそ笑むと、本にペンで名前を書き始めた。