アリス図書館‡QUEEN



―†次の日†―




「憂!あっち行ったら手紙頂戴ね!?絶対返事書くから!」


「私達の事忘れないでね?」


「うんっ!皆今までありがとう」




放課後、美麗のクラスでは憂のお別れ会があっていた。

涙を流しながら別れを惜しむ者や、笑顔で見送って楽しかったと思い出話をする者等いろいろいる。



そんななか、一人輪から外れてイライラしている人物が。





(まだなの?もうそろそろのはずなのに・・・)



美麗がそう思っていた時、慌ただしく教室の扉が開かれた。

そこには険しい顔をした担任が。



「金倉、ちょっと来い」




手招きで憂を呼び出すと扉を閉めて行ってしまった。

どうしたのだろうと教室にいる皆が思っている中、美麗だけは笑みを浮かべていた。
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