アリス図書館‡QUEEN



通夜も終わり、今晩は建物に泊まることになった憂。

あのあと美麗に話しをきこうと思っていたが時間がなく、結局何も聞けずじまいだった。




「・・・明日、お父さんと佳奈可さんとお別れ・・・」



姉は親戚の人達にお礼を申し上げにまわっている。

自分もと言ったが、休んでていいと言われたのだ。




「・・・喉、かわいたな・・・」




室内にあった冷蔵庫を開けたが、中にはオレンジとお茶しかなかった。


今は温かい飲物がいい・・・。



「買いに行こう・・・」




ついでに外の空気を吸いに散歩にでも行こうと思った憂は、姉に置き手紙を残して部屋をあとにした。
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