初恋をもう一度。

彼女と彼女の共通点

それから数日が経過した。


連絡先を交換したからといって、具体的にどのような展開になるかは正直なところ判らなかった。

それこそ唯の出方によって、恭平もどうするかが左右されてくる。


あれから数日が経ったが、意外にもやりとりは途切れず、1日に2通～4通程度は返信がきた。


話によると、高校入学当初に比べ、今はそれほど忙しくはないようだった。

最も、記憶が不完全である為にそれは憶測に過ぎないが、彼女の醸す雰囲気にはどことなく余裕が感じられた。



しかし、こういった進展があったにも拘らず、泉にはその事を話さないでいた。

泉の方からも特に追及はして来なかったし、至って普通に接してくる。


いずれまた、考えがまとまってきたら話そうと思った。