初恋をもう一度。
できる事なら優しくしたい。
あの時だって本当なら、もっと優しい事が言えたはずだった。
これからだって優しくしていきたい。優しく接していきたい。
だけど―
会うことすら反対されてしまった。
この事を、唯は知っているのか??
いや、そもそも…
どうして母親が、記憶喪失の原因が俺にあると確証したのだろうか…??
かなり嫌われてるようだったし、それなりの証拠というか…確証に近いものを得ているはずだ…。
どうしてだ…。
その時、唯の声がきこえた。