初恋をもう一度。
「俺も明日は頑張ってくんよ」
「あ、そうだっ、明日は唯さんと遊園地じゃないですか!!!」
「…お前、今の今まで忘れてたろ??」
「はい…。あのっ、私で良ければ、またお話ききますからね」
「ああ…うん」
「女の子にしかわからない事ってあるんですっ!!!だから私のアドバイスは貴重なんですよ~??」
河音はおどけて見せた。
「まぁ、そうかもな。ありがとな」
春の香りが残る季節。
優しい風とは対照的な焦燥感。
闇に落ちていくだろうか。
それとも―。