初恋をもう一度。
「…唯、これからもそばにいてくれないか」

「……」

「…俺は…今まで散々、唯につらい思い…させてばっかりだったけど…だから…ちゃんとやり直したい。

…前ならできなかった事も……今は前より多分…できると思う。…もうあんな思いは…っ、絶対にさせたくないし…少しは変われたと…思う」


「…うん…っ」

「今までごめんな…。こんなにして…ほんとに…ごめんな…」

恭平も涙でぐしゃぐしゃになりながら、唯の髪に顔をうずめていた。


「私も…試すようなこと…してごめん…」

「唯が謝ることないだろ。…これからは少しは…思ってることとか言えよな」



「…あのね、お弁当の味付け…恭くんの好み思い出して…作ったよ…」

「…うん」

「喉、乾いてるでしょ。…これでも選手のコンディションには気を遣ってるんだよ」

「…うん」

「高校でもマネージャーやったのは、恭くんの為にもっと勉強したかったからだよ…」

「…うん…っ」


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