紫陽花なアイツ
あたしはすぐそばにある葉介の首筋を見る。
顔は…見れなかった。
どんな顔をしてるのかを想像したくもない。
「…誰が?」
今からすっとぼける気なのか!!
あたしはキッと葉介を睨んだ。
「あたしの高校の三年生!!
この前、スーパーで会った人が言ってるらしいんだけど。」
思わず顔をしかめる。
葉介は、多分もっと顔をしかめていた。
「…あの女、抱いた事ねーし。」
…っ!!
あたしは、飛び跳ねた。