紫陽花なアイツ

足が震えた。

…帰りたい。

葉介はあたしとは喋らないし、目もあわせないんだから。

気まずくなるに決まってる。

あたしは葉介と真生と冬也と唯が話している隙に巧の襟首を掴んで、睨む。

「だってさ、ふざけて誘ったら本当に来るって。」

巧はあははっと言い訳をする。

「あたし、帰るから。てか葉介が来るんなら、4人でWデートでもすれば良いでしょ!?」

襟首を放す。




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