紫陽花なアイツ

真生は普段は見ない、ニヤニヤとした顔であたしを見ていた。

悪いけど、それにすこし引いた。

人の噂も75日というのは本当らしく、妊娠だかの話は消えていった。

でも、そこまでして葉介が好きだったのは許せる気がする。

遊園地に行った話を、真生にした。

サボってまで遊園地に行きたかった訳ではないのだけど。

「告白しちゃえば良かったのに。」

向日葵の笑顔を持つ真生はそんなことを言い出した。





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