紫陽花なアイツ

葉介は帰ったのかな。

小一時間位したら、巧が帰ってきた。

あたし達はコンビニを出て、フードコートに向かった。

「染井、この前。午後の授業サボって遊園地行ったんだろ?葉介と。」

何故知ってる?

あたしは、信じられんと目を見開いた。

「誰から?」

「本人から。

何か言ったのか!?」

は?

次は、小首を傾げた。

さっきから突拍子もないことを。

それに、巧の話には、主語というものは存在しないのだろうか。

「誰が誰に、何を?」

だから、いちいち聞き返さないといけない。






< 136 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop