紫陽花なアイツ

葉介は、中学も茶髪で柄の悪い友達と絡んでたりしてた。

それでも中学の陸上部ではトップクラスの足を持っていたし。

高校に入ってから、ピアスの穴を開けて。

男子校に入って。

陸上部に入るのを拒んだ。

そして、あたしの女子校まで有名に“紫陽花”と呼ばれるようになった。

紫陽花の花言葉には、浮気とか移り気の意味があったから。

女遊びが多くなって、走るのを止めてしまった。

中学までは、普通に話して笑いあっていた。

元々、愛想なんてそんなにないけど。

あたしまで無視するようになって。

泣かせる女の子は多くなっていくのに、彼女になる女の子は絶えない。

あんなバカ、嫌い。

大っ嫌い!




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