紫陽花なアイツ

「夜志乃、大丈夫?」

顔を覗き込んでくる真生。

「大丈夫。」

あたしは笑って返した。

その日の授業はなんだか頭に入って来なかった。

「染井、残りな。」

理科の先生に言われる。

「えぇっ。」

「えぇ、じゃない。課題解いてから帰れよ。」

そ、そんなぁっ。




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