紫陽花なアイツ
うわ…。
柄悪い男子とたむろってる紫陽花さん。
つか、ここ女子校だよ!
「夜志乃、知り合い?」
真生が隣から言ってくるほど。
こっちの方に視線が…
「逆に聞きたいくらいなんだけど、真生の知り合い?」
真生は首をブンブンと振った。
「あの中にいるの、紫陽花だよね?」
「そう…だね。」
「巧の友達なのかなぁ?」
「…さぁ?」
まさかまさか、あたしの幼なじみですよーなんて言えない。
あたしは出来るだけ、柄悪い人達を見ないで校門を抜けようとする。