紫陽花なアイツ
誰カノ為ニ

あたしはただ、家の玄関に立っていた。

どうすればいいのか、自分じゃわからない。

こういう時、神様のお告げとやらが聞けたらどんなに楽か。

部屋に戻る。

兎に角、気を紛らわせたかった。

勉強机に向かって、教科書を開いてみた。

なんでこういう時に限って、宿題が出ないのだろう!

教科書の隅をぼーっと見ながら、考えた。






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