紫陽花なアイツ

メニューを見るのは良いけど、食べたいものはない。

そう思ってると、葉介がピンポーンと呼び出しのベルを鳴らした。

決めんの早っ。

多分、暇をしていたであろうウェイトレスの人は早くに来た。

「コーヒーと。」

お前は?という視線を投げかけてくる。

あたしは、いらない、と首を横に振った。

「アイスティーで。」

女の子が好きそうな笑顔を見せて、ウェイトレスに言った。





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