紫陽花なアイツ
無理矢理だけど、好物のアイスティーを飲んで、窓の外を見る。
休みの日なのに…。
爽介に会いたかったのに…。
「…なんで、あたしは葉介と一緒に外に出ないと行けないの?」
女の子と一緒に行きたいんなら、彼女を連れていけばいい。
なんであたし?
「今日は幽霊が出る日だったから。」
サラリと葉介はそんな事を言ってみせる。
「葉介って霊感があるの!?」
あたしはなりふり構わずに聞いた。
「馬鹿。」
フッと笑って、また言った。