紫陽花なアイツ
なんだかよくわかんないけど、その考えにのってあげる事にした。
「よくわかんないけど、誰かの為なんでしょ?
なら、あたしが手伝ってあげる。」
えへん、と胸を張った。
葉介は少し呆れた顔になってたけど、笑った。
「どこ行きたい?」
問われた。
あたしは悩む。
本当に真剣に悩んで、本当の本当に悩んで出した結論を述べた。
「遊園地。」
「だめ。」
即答の葉介にあたしは眉を寄せる。
そして、訴える。
「どこ行きたい?って聞いたじゃん。だから、遊園地って…。」
「却下。」
となっていたけど。
あたしが押して押して、葉介は折れた。