紫陽花なアイツ
「それで…あ、ありがとう!」
色々省略をして、言いたいことだけ言った。
そして、分かれ道であたしは曲がった。
またしても残された葉介は、
「は?」
と1人。
呟いていた。
そして、止めた足をまた動きだす。
「俺、昨日、あいつのこと、無視したはずなんだけど…。」
あたしは、席について、窓の外を見た。
秋の空は高い、気がするような…。
「おはよー。」
にっこり笑う真生が視界にはいる。
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