紫陽花なアイツ
桜の季節が終わった。
「明日だからね、プール。」
真生の笑顔。
「真生の彼氏も来るんだっけ?」
「来るって言ったよ。」
あたしは窓の外を見た。
真生の彼氏は男子校で。
葉介と同じ学校で…。
「雨降っても、温室プールだから。大丈夫だよ。」
窓の外を見てたから、天気を気にしてると思ったのか、真生はそう言う。
「あ…うん。」
ちょっとだけ、嫌な予感と。
重たい気分は気のせいかな。
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