青く。清く。


「こんにちは」
男が藍様に声をかけた

一瞬、藍様は驚いた表情をしていたがすぐになおり

「ごきげんよう」
と 返した


「あなたの名は・・・?
もしかして、娃桃藍さん?」

・・・え?
この男、藍様の知り合いか?


「はいそうですが、あなたはどちら様ですか?」

なぁ~んだ。やっぱり見たことない顔だし!
知らない人か・・・
・・・ん?それってお客さん??
まさか!不審者!?


「あぁ、名乗り遅くて申し訳ありません。
私は黒野目 和真(くろのめ かずま)と申します
本日より、藍様のおせ「ちょっと!!皐月さん!!!?」

「えっ!あっはい!!」
ぎゃーー!やばいやばい!
仕事中なの忘れてた!

「皐月さん!今あなたは仕事中でしょ?
藍様のことが好きなのはわかるけど、集中しなさいッ!!」

「っはい!!すみませぇーん!!でも、気になったんですって」
あたしは、藍様のちょっとしたパシリというか、
同い年だから、会話人となっている
そのせいで、藍様に何かあるとなんか気になっちゃうんだ
別に、好きか嫌いかって言われたら、もちろん好きだけど、決してレズなわけじゃないしッ!!

「・・・とにかく働いてっ!!」
って、しまいには、冷たい声で怒られた


こんな風にいつもあたしのことを注意するのは長谷川(はせがわ)さん
40歳ぐらいのおばさんで、普段はとってーも優しい人

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