苺のアップリケ
慌てて言って、勢いよく階段を降りて玄関を飛び出た。

一瞬で目に焼き付いたピンクのブラと大きな胸が頭に浮かんで、とっくに反応してる体がまた強く反応してしまった。

マズイ。

爽やかな朝に似合わない。

爽やかなはずのオレに……いや僕に似合わない。

ひよりが来るまで何とかしなくちゃ。

必死な僕の後ろから、また暢気な声がかかった。

「ね? ひよちゃん機嫌悪いでしょ?」

おばさんは水をぽたぽた垂らしながらジョウロで植木に水をやっている。

「おばさん、水遣りは夕方がいいんだよ。」

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