苺のアップリケ

何気なく言ったつもりでも、苦しくなる胸を無視できなかった。

「えぇっ。こよみくんもなの? 幼なじみって、似るのかな?」

「そんなわけないじゃん。一緒にしないで。」

不機嫌なひよりの冷たい声が、いつもなら流せる軽口を鋭利な刃物に変えてオレを切り裂いた。

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