レンズ越しの君へ
「今日はよく笑うな」


「まぁね。でも廉の方がよく笑ってるよ♪それに珍しくいっぱい喋ってくれるし♪」


廉の言葉に笑顔で返すと、彼が眉を寄せて小さく笑った。


「お前といると、笑顔が移るんだよ」


廉はそう言って、あたしに携帯を渡した。


「約束。番号入れろ」


「うん」


まだ不安もあったけど、廉に言われるがまま彼の携帯にプライベート用の番号を入れた。


「今度からは、そっちに連絡入れるから」


「うん」


あたしは頷きながら、携帯を返した。


あたし達は、夜もファミレスで食事をする事にした。


「う〜ん……」


「何食う?」


「ドリアにしようかな♪」


メニューと睨めっこをしていたあたしが笑顔で答えると、廉はすぐに店員を呼んでまた同じメニューを二つ頼んだ。


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