the metallic fragments

ストリート・コア_3

「な~んか見た所、ドMって感じなんだけど」
 
失礼な!俺はドSだ!と思いながらも、

「ドMではありませんが、少し興味はあります」

「またまたぁ~、少しどころじゃないでしょ?」

「いや~、しばかれたり、しばいたりするのは正直キツイっすね」

「羞恥派か・・・・」

「いや、羞恥とかそういうんじゃなくて・・・・」

「え?じゃあスカ?スカトロ?!」

「だから、違いますって」

「俺さあ、ドMなんだよ。しばかれたり、恥ずかしいことされたりするのが好き

でさあ」

「はあ、・・」

 初対面の人に告白するなよ・・・・・・

「まあ、性癖は人それぞれですから。いいんじゃないですかね」

「知り合いで、浣腸されるのが好きな男がいてさ、この前あったろ?セルフ・ガ

ソリンスタンドで大爆発って事件?」

 半月ぐらい前の事件だ。セルフ・ガソリンスタンドで大爆発があり、遺体が

木っ端微塵になって見つかったという事故だかなんだかよく分からない事件だっ

た。

「ああ、ありましたね」

「あれさあ、その知り合いなんだよ。・・・」

「ええ!?」

「事件の一〇分ぐらい前に携帯にそいつから電話があってさ、そいつ俺のところ

の女の子に「さっさと自分でぶち込むのよ豚!」って言わせてくれって。急に」

 あわわわわわわ。。と思った俺は

「そ、それで?」

「そいつの希望通り、女の子に言わせたよ。まあ、いつものことだからさ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「そしたら、どうやらガソリンぶち込んで、ジッポーライターの上にかがんでた

らしいんだよ。事故直前にまた携帯が鳴って「あ~、ジッポーが!ジッポーが!

メラメラ~!」って叫んだと思ったら、どっか~んだって。マジ笑えそうで笑え

ねえよ。最後の最後で微妙なラインを突いてきたよな」

「・・・・確かに微妙ですね」

「だろ?」

「凄いですねえ」
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